DTMの話と、Googleによる知識と書籍から得る知識と。

0 件のコメント

Logic Pro Xを購入した。

前回の更新と話題を変えまして、DTMについての話です。
DeskTop Music、つまりパソコンを使った音楽制作ですね。

バンドが止まったから、という理由も大きな理由ですが、
自分が興味があった分野でありまだまだ手を出すことが出来ていなかった分野である
DTMをついに使い始めています。

始めようと思うまでの道のりが長かった・・・。
家で眠っていた、知人から譲り受けてそのまま放置されていたLogic旧バージョンは、
ついに動き始めたご主人さまを見てようやくほっと一息したところでしょう。

そのLogicも、ワケがありまして最新バージョンのものを買い直しました。
Logic Pro Xです。

https://www.apple.com/jp/logic-pro/


Logicの最新バージョンの購入に至った理由は、
まず今年に入って依頼をいただいたベースレコーディングの話があります。

エレキベースのレコーディング依頼で、疾走感のあるベースラインを提示してもらい、それをレコーディングする必要があったのです。
当時、バンドメンバー宅でDTM制作環境が完璧に整っていたため、そこでレコーディングさせてもらえばいいかなぁと考えていたのですが、彼が猛烈に忙しくなりはじめていたため、予定を合わせられず。

「まぁ、ベースのレコーディングであれば自分で出来るか」と簡単に考え、家で眠っていたオーディオインターフェースとLogic旧バージョンでレコーディングを始めました。

順調に録り始められ、安心したのもつかの間、いつもメンバー宅でレコーディングしている時にテイク選択に使っていた、「あって当然」と思っていた機能がありません。
「これ、ドラッグしてテイクを自由に変える機能が無いやんけ!!」

これはクイック・スワイプ・コンピングという機能で、簡単に言いますと「同じトラックで複数回レコーディングした時に、"何回目のテイクで録音した音を利用するか"をドラッグで選択し、色々なテイクをミックスできる」というめちゃくちゃ役に立つ機能ですが、自宅にあるLogicのバージョンにはその機能が無かったのです。

生命線となるぐらい自分に必要な機能であったため、迷うことなく最新版のLogic導入を決めました。
しかしOSはアップグレードせねばならず、HDDは空き容量を増やさねばならず、なかなかに大変でした。
が、後悔はありません。Logic Pro X、これは良いものだ。


ちなみにそのようにして出来上がったベースが使われている楽曲はこちらです。
てとてと@情熱Pさんの曲です。カッコイイですね。
素敵にミックスしていただけて嬉しいです。







打ち込み制作を始めました。

別の話が長くなりましたが、そのようにして導入されたLogic ProX。
しかしLogicといえば、レコーディングもさることながら、やはりLogicの得意分野は「打ち込み」
たった2万円ちょっとの価格の中に、膨大な量の音源とエフェクトが収録されていることこそ、このソフトの最大の魅力だと思います。

そんな打ち込みですが自分はMIDI打ち込みについてはあまり経験が無く、ボカロの制作については抵抗無くできるかなぁという程度の経験でして。
自分のオリジナル曲を簡単にMIDIで打ち込んでデモにする程度はやったことがありますが、ドラムをきちんと打ち込んで、ベースも打ち込んで、ギターやピアノを重ねて・・・というところまで打ち込みで作った経験は無いという状況。

ならば勉強が必要ということになりますが、経験が無いという中でいきなり全部やるというのもしんどいなぁ・・・という気持ちになり、せっかくLogic最新版を買ったのにまた眠らせているところでした。


そんな中、「キーボードがある曲をライブでコピーしたいけど、キーボードのメンバーがいないのでライブでシンセを同期したい。最悪無理でもいいから作ってもらえないだろうか。」という依頼をありがたく頂戴しました。
正直結構不安だったのですが、「最悪無理でもいいから」という言葉に甘えて引き受け、今はその制作をしているところです。
このことは、おそらくきちんと完成できるだろうという目処がついたのでBlogに書いてるんですけどね。


ドラムやウワモノ全部など、色々なパートの打ち込みをしなければいけないということではなく、キーボードのパートだけでいいという話であれば、経験値を積むにはもってこいです。
クラシックの打ち込みみたいなのは自分は出来ませんが、ロックに使われるキーボードであればなんとなく知識もありますし。TMさんとか小室さんの方も西川さんの方も好きだし。

MIDIのノート打ち込みは、ボカロの時から慣れ親しんだピアノロールでのステップ入力。
マウスでカチカチと入力していきます。
シンセ音源のパラメータはよくわからないのですが、EQや各種エフェクターは大体わかるので、プリセットの音をEQとエフェクトで変えていくという方法で、中々良い感じに制作できています。


Google検索と、書籍での学習と

さて、今回のエントリのタイトルにもしているところですが。
DTMを始めるにあたり、色々Google検索で知識を集めようとしました。
しかし、書籍も買っていなければ不安だなぁと思い、以下の2冊を購入。

Logic Pro Xで始めるDTM&曲作り 
ビギナーが中級者になるまで使える操作ガイド+楽曲制作テクニック


と、

DTMトラック制作術 〜良い音の秘密はトラック数にあり


(書籍の内容のレビューは機会があれば。)

どちらも、素直に買ってよかったと思える内容でした。

特に1冊目を読んでいる時に思ったのですが、「ああ、今の時代でもこういう風に書籍で勉強するってことはとっても大事なことなのだなぁ・・・」とつくづく思い知りました。

今の時代、大体の知識はネットに溢れています。
音楽関連の場合、細かくてマイナーな演奏技術などはネットに詳しく書かれていないこともありますが、DTMの知識などはかなり詳細なところまでネットで情報を得られることが出来ます。まあ、パソコンが必須の技術なのでインターネットに情報が載りやすいんでしょうね。

ただ、Google検索による情報の確認は、「検索をする人の技術や知識により、得られる情報が偏る」という弊害があります。

言い換えれば「あれがやりたい」「これを知りたい」ということがはっきりしていなければ、その情報にアクセスできないということです。

たとえば「ベロシティ」という単語がわからなければ、MIDIノートに強弱をつける方法って直感的にわかりづらいと思いますし、全くの初心者であれば「なんとなくわからないけど、何がわからないのかがわからない」ということが多いと思うんです。


書籍のように、広く浅くで良いので色々な情報が200ページ以上に渡って記載されているというものに目を通しておけば、少しでも手ががりになる情報が自分の中に入ってきます。
今はその手がかりを元に、より深い知識を得るためにGoogle検索を使ったりLogicの公式Webマニュアルを細かく読み漁ったり、Logicを実際にいじくって自分の耳で確かめたりすることが出来ています。
まるで、森の中の少しのスペースに小さな集落が出来て、それが広がり村になるような気分というか。
ちょっとした開拓者の気分です。

もちろんネットにも「広く浅く」解説されたページも無くはないのですが、Webのページにして多くて5ページ程度だったり、書籍のように200ページ分ぐらいのボリュームはありません。
結果として、自分の知っている程度のことだけサラっと書かれているので、「自分が知らないこと」を知ることが出来ないんですね。それでは意味が無いということです。

そんなこんなで、書籍を購入して全体に目を通し、ソフトを実際に動かしてみることはこんなにも大事なことなのだなぁと改めて感じた昨今でございました。


ただし、書籍の危険なところは、「買っただけで満足してしまう」というところですね!

積ん読、ダメ!絶対!!

書籍に目を通して実際に手を動かして、それでようやく意味がある。自戒を込めて・・・!

0 件のコメント :

コメントを投稿